松本清張著『古代史私注』などを読了

令和5年5月17日から19日までの期間に次の本を読み終えた。2と3はkindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴く。

1.ジョン・ル・カレ著、加賀山卓朗訳/ナイロビの蜂 下巻(集英社、2003年)

2. 道井さゆり著/斎藤一人極楽人生 あなたの人生が急に面白くなっちゃう(サンクチュアリ出版、2018年)

3.松本清張著/古代史私注(講談社、1993年)

〈解説、メモ〉

1.ジョン・ル・カレ著、加賀山卓朗訳/ナイロビの蜂 下巻(集英社、2003年)

外交官の妻が殺害された事件がケニアで発生する。殺害された女性の夫、ジャスティンは温厚な人物であり、人望も厚い。彼は事件の真相を探るべく、行動を始める。

非常に面白かった。緊張感のある展開などにより、作品世界に引き込まれた。また、家族を奪われた主人公、外交官ジャスティンは魅力のある人物であり、彼の行動や考えを負うことで物語の中に入ることがより容易になったのだと思った。

作者ジョン・ル・カレは2020年12月に死去。MI5やMI6に勤務した経歴を持つ作家である。

〈参考ページ〉

BBC 英作家ジョン・ル・カレ氏が死去

2. 道井さゆり著/斎藤一人極楽人生 あなたの人生が急に面白くなっちゃう(サンクチュアリ出版、2018年)

斎藤一人のインタビューを中心とした本。再読。

今回は「無明」という語が印象的だった。この世は無明の世界であるとし、だから上に向かうよう行動すべきなのだと言った主旨の斎藤一人の言葉が紹介される。

3.松本清張著/古代史私注(講談社、1993年)

1981年刊行されたものが1993年に文庫化。その講談社文庫が2020年に電子書籍化されたものであるとのこと。

講談社の「本」に昭和51年2月号から昭和55年12月号にかけて連載された随筆が収録される。

先日、松本清張の長編小説『火の路』上下巻(文芸春秋)を読んだこともあり、今回この『私注古代史』を読むことにした。

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小島直記著『小説三井物産(上)』などを読了

遺跡や文献などについて書かれた随筆なのだが、古代世界の人々がダイナミックに活動する様子が想像された。

第三章の中の「ペルシアのハート形」が印象に残る。「(以下引用)古代ペルシアの文様で特徴といえば、図柄の左右対称、聖樹、動物、三日月、リボン、ハート形、ローゼットなどであろう。(引用終わり)」という文章で始まる。ローゼットに関しては、「(以下引用)ローゼットはペルセポリスの彫刻などにはしきりと描かれ、アケメネス期の工芸品にもついている。(引用終わり)」との記述がある。このあと、日本の菊花との関連についても言及される。文化の伝播とその過程での変化について考えさせられ、興味深く読んだ。

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(1)「ペルセポリスの楔形文字の謎」という章が収録される『メソポタミア文明』を読んだ記録を含む記事

ジャン・ボッテロ、マリ=ジョゼフ・ステーブの『メソポタミア文明』などを読了

(2)ペルセポリスの碑文について触れている『アレクサンダー物語』を読んだ記録を含む記事

岡田恵美子著『アレクサンダー物語』などを読了

〈関連記事 著者が本書の「壁画がなかった」の中で「悲運の皇太子」としている大津皇子が登場する「裸足の皇女」が収録される『裸足の皇女』(永井路子著、文藝春秋)を読んだ記録を含む記事〉

永井路子著『裸足の皇女』などを読了 | 聴覚と触覚で文化に親しむブログ

(敬称略)

(『ナイロビの蜂 下』はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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