『リー・クアンユー、世界を語る』などを読了

以下の5冊は2022年3月17日から19日までの3日間に読み終えた本である。

1.グラハム・アリソン、ロバート・D・ブラックウィル、アリ・ウィン著、倉田真木訳/リー・クアンユー、世界を語る(サンマーク出版、2013年、電子書籍版)

2.前田英樹著/独学の精神(筑摩書房、2014年、電子書籍版)

3.五代ゆう著/グイン・サーガ第145巻 水晶宮の影(早川書房、2019年、電子書籍版)

4.成毛眞著/インプットした情報を「丘ね」に変える 黄金のアウトプット術(2018年、ポプラ社、電子書籍版)

5.松本清張著/幻華(文藝春秋、1985年)

〈感想、メモ〉

1.グラハム・アリソン、ロバート・D・ブラックウィル、アリ・ウィン著、倉田真木訳/リー・クアンユー、世界を語る(サンマーク出版、2013年、電子書籍版)

kindle版をiPhoneのVoiceOverで聴いた。

『リー・クアンユー、世界を語る』は、リー・クアンユーへの長時間のインタビューがもととなっている書籍。

「序文」はヘンリー・キッシンジャーが書いている。2012年8月の日付である。

「序文」に続いて「リー・クアンユーを師と仰ぐ世界の指導者たち」というパートでバラク・オバマやトニー・ブレア、ビル・クリントン、習近平らのリーを讃える文章が収められる。習近平はリーを「我々が尊敬する先輩(本文中の表現)」だと表現している。

この本は10章から成る。「第9章 リー・クアンユーの考え方」で語られる彼の日本観、ユダヤ人観が興味深い。

2.前田英樹著/独学の精神(筑摩書房、2014年、電子書籍版)

kindle版をiPhoneのVoiceOverで聴く。

『独学の精神』は学ぶとはどのようなことであるかが書かれた本である。二宮尊徳、内村鑑三、本居宣長、著者前田英樹の知る腕のいい大工といった人々のことが語られる。再読。

「第一章 身ひとつで学ぶ」、「第二章 身ひとつで生きる」、「第三章 手技に学ぶ」、「第四章 農を讃える」という構成。

印象に残った点二つ。(一)第二章の5番目の節の1つ目の項目「「真正の日本人」の信仰」の中で紹介される尊徳のエピソード。小田原藩内の村の再建に当たり藩主に提出した債権の計画の内容は、村への支援の打ち切りを提言したものであった、というもの。(二)第三章の第一節の最初の項目、「馬鹿で鈍感な体と無駄なく冴えた体」などで紹介される著者の直接知る職人による談話。この項では、「鋸を引くコツ(本文中表現)」が語られる。

3.五代ゆう著/グイン・サーガ第145巻 水晶宮の影(早川書房、2019年、電子書籍版)

kindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴いた。

グイン・サーガのシリーズを読み進めている。この巻のエピグラフには、第87巻の登場人物の言葉が用いられている。

〈第87巻『ヤーンの時の時』を読んだ記録を含む記事〉

後藤健二著『ルワンダの祈り』などを読了

この『水晶宮の影』もワルスタットにおけるエピソードが面白かった。グインの刀剣での戦闘の場面、アンテーヌのアウルス・アラン伯爵のふるまい、リギアのたたずまいなどを興味深く読んだ。

また、ここまでのワルスタットの混乱で、主の命令だからといって道理に合わないそれに従い続けた男の談話が書かれているが(第三話)、これも印象的だった。悪いと知りながら、上司の銘じていることだからとそれを実行し続けるという図は現実の社会でも多く耳にする。考えさせられるシーンだった。

「第一話 王子と王子」、「第二話 恩讐の渦」、「第三話 ワルスタット解放」、「第四話 水晶宮の影」という構成。

4.成毛眞著/インプットした情報を「丘ね」に変える 黄金のアウトプット術(2018年、ポプラ社、電子書籍版)

kindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴いた。

『インプットした情報を「丘ね」に変える 黄金のアウトプット術』では文章をはじめとした様々なアウトプットについて語られる。再読。

今回は落語について語られる部分が印象的だった。

5.松本清張著/幻華(文藝春秋、1985年)

松本清張の『幻華』は銀座を舞台にした小説。かつての人気を失ったクラブ「ブルーゴネー」のママを軸に物語は展開する。

(敬称略)

(『幻華』はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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