藤本義一著『生きていく理由』などを読了

令和4年9月15日、以下の3冊を読み終えた。

1.迎康子聞き手/ラジオ深夜便 わが心の人 忘れえぬあの人の面影、生き方(NHKサービスセンター、2021年)

2.藤本義一著/生きていく理由(海竜社、2002年)

3.リリアナ・セグレ著、中村秀明訳/アウシュヴィッツ生還者からあなたへ 14歳、私は生きる道を選んだ(岩波書店、2021年)

〈感想、メモ〉

1.迎康子聞き手/ラジオ深夜便 わが心の人 忘れえぬあの人の面影、生き方(NHKサービスセンター、2021年)

『ラジオ深夜便 わが心の人 忘れえぬあの人の面影、生き方』はラジオ深夜便の放送を再構成したもの。亡き著名人の所縁の人のインタビューが納められる。以下は語り手で、()内は語り手により語られる著名人。沢部ひとみ(市原悦子)、山本晋也(渥美清)、吉行和子(吉行あぐり)、斎藤由香(北杜夫、斎藤輝子)、阿川佐和子(阿川弘之)、越尾正子(やなせたかし)、藤本隆宏(木原光知子)、浅田美代子(樹木希林)、宇都宮直子(三國連太郎)、川本三郎(永井荷風)。吉行和子と斎藤由香の談話が面白かった。ほか、川本三郎のインタビューの中で荷風の女性読者が何人か数えられていたが、興味深く読んだ。

〈関連記事 川本三郎のラーメンに関する文章が収録される赤瀬川源平ほか著『ずるずる、ラーメン』(河出書房新社)を読んだ記録を含む記事〉

赤瀬川源平ほか著『ずるずる、ラーメン』などを読了

2.藤本義一著/生きていく理由(海竜社、2002年)

『生きていく理由』は死や老いについて語られる本。著者の魂についての考え方からすると、多くの死霊や悪霊の話は受け入れがたいものであるけれども、上田秋成の文学は別であり、それは彼の文学に「気品」が存するからだという話は面白かった。ほか、朝比奈隆、今東光のエピソードが興味深かった。朝比奈隆の談話、「(以下引用)私はねえ、作曲家の人格がやっとつかめてきたのが70歳のころからだった(引用終わり)」というものが印象的だった。朝比奈隆は晩年も非常に勉強熱心で、その用いる楽譜にはどんどん書き込みが増えていったというエピソードをブログ執筆者は記憶しており(どこで読んだのかは忘れたが)、実に朝比奈隆らしい言葉だと思った。

著者藤本 義一(ふじもと ぎいち、1933~2012(参考ページ))は大阪府生まれ。

〈参考ページ〉

ウィキペディア 藤本義一 (作家)

3.リリアナ・セグレ著、中村秀明訳/アウシュヴィッツ生還者からあなたへ 14歳、私は生きる道を選んだ(岩波書店、2021年)

『アウシュヴィッツ生還者からあなたへ 14歳、私は生きる道を選んだ』の著者リリアナ・セグレはミラノのユダヤ系家庭の生まれであり、アウシュヴィッツの生還者である。本書「著者紹介」によると、2018年に終身上院議員に任命されている。本書には著者の最終講演(トスカーナ州ロンディネ村の「平和の砦」において2020年10月9日に行われたもの)、訳者によるインタビューが収録される。

(敬称略)

(上記三冊はいずれもサピエ図書館の点字データを使用しました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

コメント

タイトルとURLをコピーしました