福田和代著『緑衣のメトセラ』などを読了

令和4年7月10日から11日までの期間に以下の本を読み終えた。

1.井上皓史著/昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です 明日が変わる大人の早起き術(小学館、2020年)

2.福田和代著/緑衣のメトセラ(集英社、2016年)

3.塚越淑行著/緑の国の沙耶(鳥影社、2017年)

〈感想、メモ〉

1.井上皓史著/昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です 明日が変わる大人の早起き術(小学館、2020年)

『昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です 明日が変わる大人の早起き術』は早起きについての本。習慣についての自己啓発本は好んで読む。

著者はもともと早起きの家庭で育つ。早起きの両親は著者から見てとても落ち着いて行動しているように感じられた。その後著者は就職して早起きの習慣から離れるも、早起きの生活の方が自らの能力を発揮できると考え、上司に申請して勤務時間を早めることとなる。著者の予測通り、仕事においても早起きのメリットは大変大きく、効率が向上したことが第1章では述べられている。

第2章において、「ベッドに入る時間を固定する」というパートで就寝時間を一定させることの重要性が説かれる。これは確かに早起きの習慣をつけるのに大事なことだろうと思う。

いろいろな角度から早起きの習慣をつける事の助けになるであろう良書だと思った。

2.福田和代著/緑衣のメトセラ(集英社、2016年)

『緑衣のメトセラ』はミステリー小説。非常に面白かった。参考文献リストも巻末にあり、助かる。

主人公はライターである小暮アキ。彼女が家計簿をつけているシーンから本編が始まる。現代人の所得の問題もこの小説の興味深いところの一つであった。彼女は、老人ホーム「メゾン・メトセラ」では入居者の癌の発生率が高いとのうわさを聞き、関心を持ち、調べ始める。

3.塚越淑行著/緑の国の沙耶(鳥影社、2017年)

『緑の国の沙耶』にはアイルランドを舞台にした「緑の国の沙耶」、「アトランティック・ウエザー」、「荒れ地」の3作品が収められる。

無計画にアイルランドに来た日本人の男のレタケニーでの生活が描かれる「アトランティック・ウエザー」が面白かった。ハロウィンの日にダブリンに到着した主人公の知っている地名はダブリンとアラン諸島のみ(アラン諸島に関しては、一話目に収録される「緑の国の沙耶」にも、登場人物たちの会話の中の話題として登場する)。アイルランドの町の様子や土地の気候などを読むことができる。

「あとがき」を読むと著者自身も「アトランティック・ウエザー」の主人公と同様にアイルランドのレタケニーに住んだことがあるようだ。

(敬称略)

(上の三冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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