池波正太郎著『ごろんぼ佐之助』などを読了

令和4年9月13日、以下の2冊を読み終えた。

1.東雅夫編/文豪てのひら怪談(ポプラ社、2009年)

2.池波正太郎著/ごろんぼ佐之助(リブリオ出版、2008年)

〈感想、メモ〉

1.東雅夫編/文豪てのひら怪談(ポプラ社、2009年)

『文豪てのひら怪談』は上限800文字の「怖い話、奇妙な話、不思議な話(「はじめに」の中の表現)」が集められたもの。夏目漱石、筒井康隆、吉本ばなな、江戸川乱歩、小松左京、薄田泣菫、阿刀田高、夢枕獏、吉行淳之介、幸田露伴、北原白秋、梶井基次郎、平田篤胤らの文章が収録される。

怖いというよりもグロテスクな印象を受けた文章がいくつかあった。ブログ執筆者は昆虫が苦手である。虫の出る文章はあまり想像せぬようにして読んだ。江戸川乱歩による巨大化したコオロギが描かれる文章、蛾の登場する吉行淳之介の文章など。

平田篤胤は『仙境異聞』(い岩波文庫のものの中の文章が収録される。鉄を食べる生き物の話。

吉本ばななはサイパンで発熱した際に見た夢の話が収録される。著者は自分は霊感は無い方だが、と断っている。かつての戦地での著者の体験談であり、読んで恐怖を感じる、というよりは、戦争時のサイパンについて考えさせられる文章であった。出典は『夢について』(幻冬舎文庫)。

2.池波正太郎著/ごろんぼ佐之助 (リブリオ出版、2008年)

『ごろんぼ佐之助』には表題作「ごろんぼ佐之助」、「寛政女武道」、「かわうそ平内」の3作が収められる。どれも面白い。

表題作の『ごろんぼ左之助』の主人公は原田左之助。

「寛政女武道」の主人公は牛堀道場で働く女性。

「かわうそ平内」はとぼけた雰囲気があり、興味深く読んだ。この小説は元禄元年における主要登場人物・辻平内の風貌や世評から語り始められる。辻平内は〈無外流〉の剣を使い、道場を構えている。道場の前の坂は、彼の外見から、「かわうそ坂」と呼ばれている。

〈参考ページ〉

『ごろんぼ佐之助』の収録作のタイトルの漢字表記を確認するにあたり、次のページを参考にさせていただきました。感謝申し上げます。

honto 『ごろんぼ佐之助』

(敬称略)

(上の2冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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