ケン・シーガル著『Think Simple』などを読了

以下の2冊は、2022年4月1日から3日までの期間に読み終えた本である。いずれもkindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴いた。

1.ジョシュア・フィールズ・ミルバーン+ライアン・ニコデマス著、吉田俊太郎訳/minimalism 30歳からはじめるミニマル・ライフ(フィルムアート社、2014年、電子書籍版)

2.ケン・シーガル著、林信行監修・解説、高橋則明訳/Think Simple アップルを生み出す熱狂的哲学(2012年、NHK出版、電子書籍版)

〈感想、メモ〉

1.ジョシュア・フィールズ・ミルバーン+ライアン・ニコデマス著、吉田俊太郎訳/minimalism 30歳からはじめるミニマル・ライフ(フィルムアート社、2014年、電子書籍版)

『minimalism 30歳からはじめるミニマル・ライフ』は、ミニマリズムについての発信を行う二人組(「The Minimalists」というユニット名を持つ)、ジョシュア・フィールズ・ミルバーンとライアン・ニコデマスによる著作である。The Minimalisは2010年12月に結成。ミニマリズムとは何か、なぜミニマリストになったのか、ミニマリストのライフスタイルとはどのようなものか、といったことが語られるエッセイ集である。

「イントロダクション」、「今を生きる」、「心の健康」、「成長」、「貢献」、「パッションとミッション」、「行動を起こす」、「変化と試行錯誤」という8つのパートから成る。

レオ・バボータ、ジョシュア・ベッカー、コリン・ライト、タミー・ストロベルと様々なミニマリストの名が挙げられ、彼らのライフスタイルは各人各様であり、だからミニマリズムが何かということから書き始めるのだ、と「イントロダクション」の「ミニマリズムとは何か?」の中で語られる。

パート3の「心の健康」の中の「幸福について」というエッセイが印象に残った。「(以下引用)幸福感の危機から僕らの旅路は始まった。そして幸福を求めることが最終的にはミニマリズムへとぼくらを導いてくれた。(引用終わり)」という部分があり、幸福というコンセプトから一定の方向性が生まれたのだ、ということが興味深く思われた。

2.ケン・シーガル著、林信行監修・解説、高橋則明訳/Think Simple アップルを生み出す熱狂的哲学(2012年、NHK出版、電子書籍版)

『Think Simple アップルを生み出す熱狂的哲学』の著者ケン・シーガルはアップルのマーケティング・キャンペーン「Think Different」の制作に参加した人物。スティーヴ・ジョブズと著者とのエピソードを読むことができる。

「健全な懐疑主義(本文中の表現)」について語られる「第9章 不可能を疑う(Think Skeptic)」が特に印象的だった。この懐疑は、ビジネスシーンで専門家の課してくる不要な制限に向けられるものである。「専門家」だからとて無条件に信じるのは危険だとブログ執筆者も思う。

(敬称略)

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