萩原栄幸著『個人情報はこうして盗まれる』などを読了

以下の11冊は2022年1月25日から27日までの期間に読み終えた本である。

1.豊田一成著/イチローのメンタル‐四十五日間でできる野球のメンタルトレーニング(アイオーエム、2002年)

2.萩原栄幸著/個人情報はこうして盗まれる 驚くべき手口とその対策(ベストセラーズ、2005年)

3.野田浩資著/ドイツ修道院のハーブ料理‐中世の聖女、ヒルデガルトの薬草学をひもとく(誠文堂新光社、2016年)

4.たかたまさひろ著/こころのおそうじ。読むだけで気持ちが軽くなる本(大和書房、2004年)

5.品川嘉也編/脳活のすすめ‐40代は健康の曲がり角…そして脳の老化も始まります(ごま書房新社VM、2009年)

6.山崎ナオコーラ著/ベランダ園芸で考えたこと(筑摩書房、2019年)

7.林成之著/望みをかなえる脳(サンマーク出版、2009年)

8.立原正秋著、岡松和夫解説/冬の花(新潮社、1985年)

9.藤巻幸大著/人生を楽しみたければピンで立て!(あさ出版、2013年)

10.石井裕之著/かぼ‐アクリルの羽の天使が教えてくれたこと(祥伝社、2008年)

11.喜多川泰著/「福」に憑かれた男‐人生を豊かに変える3つの習慣(総合法令出版、2008年)

〈感想、メモ〉

1.豊田一成著/イチローのメンタル‐四十五日間でできる野球のメンタルトレーニング(アイオーエム、2002年)

本書は‘精神統一的観点のプログラム’を世に問うものである旨が前書きに記される。再読。今回は「やる気」などの平易な言葉の位置づけについての部分が興味深かった。

2.萩原栄幸著/個人情報はこうして盗まれる 驚くべき手口とその対策(ベストセラーズ、2005年)

個人情報を守るための考え方、知識、対策が語られる。

ファイルの暗号化、データ消去専用ソフトの使用が推奨されている(第一章)。リコーのノートパソコン盗難による個顧客情報紛失(2005年)など、事例紹介もあり、印象に残る。

3.野田浩資著/ドイツ修道院のハーブ料理‐中世の聖女、ヒルデガルトの薬草学をひもとく(誠文堂新光社、2016年)

ドイツ料理研究家によるヒルデガルトの著作等の解説。

中世ドイツのベネディクト会系女子修道院長であったヒルデガルト・フォン・ビンゲンによるレシピに、著者が「(以下引用)ヒルデガルトの考えに沿いながら、現代に活かせるように抜粋し、解説を入れて(引用終わり)」まとめられた書籍。

4.たかたまさひろ著/こころのおそうじ。読むだけで気持ちが軽くなる本(大和書房、2004年)

心の持ち方、考え方について語られる。再読。仏教用語の「和顔愛語」が文中に出ていたことや三浦綾子の『氷点』の登場人物の言葉が引用されていたことなど、忘れていた。著者は和顔愛語を実行することの困難さを指摘しており、それはその通りだと思う。

5.品川嘉也編/脳活のすすめ‐40代は健康の曲がり角…そして脳の老化も始まります(ごま書房新社VM、2009年)

特に40歳周辺の人々に向けて書かれた本であり、頭の健康の保ち方について語られる。具体的な例として、著名人のエピソードが挙げられており、面白い。例えば、料理することは脳を活性化させるという論の中で作家の立原正秋が「日本料理の達人(本文中表現)」として知られていることが挙げられている。

また、詩や文学作品の一部を暗記することが脳の老化防止に有効であるという論の中ではスピーチなど詩などを引用していたという鈴木治雄が紹介されていた。

6.山崎ナオコーラ著/ベランダ園芸で考えたこと(筑摩書房、2019年)

小説家によるベランダ園芸についてのエッセイ。面白かった。特にアボカド、ねぎ、ゴーヤーのエピソードが興味深かった。アボカドはネット上の情報()ペットボトルを用いて種から目を出させる方法を実践したことが記されている。

(11)の中で、ゴーヤーによる緑のカーテンの試みが記されている。東日本大震災をきっかけとして、世間で節電が叫ばれるようになる。そこで著者はグリーンカーテンについての新聞記事を読んだことを機にゴーヤーの苗を購入し、育てることにしたのだとのこと。アサガオと一緒にゴーヤーを育てた話や、著者の散歩中にやはりいくつもの緑のカーテンを見たという話などが記憶に残った。

7.林成之著/望みをかなえる脳(サンマーク出版、2009年)

脳外科医による脳のパフォーマンス論。再読。著者の熱意が伝わってくる良い本だと思う

ダイナミック・センター・コアの考えを高める仕組みを著者は「思考のうねり」と呼び、繰り返し考えることがそのうねりを生じさせるのだと語る(第一章)。この部分は説明に当たり自然における渦などが引かれ、印象に残る。

8.立原正秋著、岡松和夫解説/冬の花(新潮社、1985年)

エッセイ集。無駄のない、一種緊張感のある美しい文体で自然、陶器、文人などについて綴られる。

表題作「冬の花」には、山茶花と寒椿の花の名が現れる。ごく短い文章である。

吉行淳之介とのエピソードなども興味深く読む。二人が初めて会ったのは昭和36年のことであったという。吉行作品について触れられた部分があり、参考になった。

9.藤巻幸大著/人生を楽しみたければピンで立て!(あさ出版、2013年)

ビジネスにおける個性の重要性が語られる。

「(以下引用)ぼくの知り合いで魅力的な人は、みんな真剣に遊んでいる(引用終わり)」という一文が本書第一章の中にある。遊びを推奨している節の中でのもの。この中でマッキー牧元の食べ歩きとブログの話が紹介されている。面白いと思った。

10.石井裕之著/かぼ‐アクリルの羽の天使が教えてくれたこと(祥伝社、2008年)

小説。再読。今回は「後悔」、「自由」といった概念についての登場人物の言葉を興味深く読んだ。

二人の登場人物が「後悔」を「欲望から行動する人だけのもの(本文中表現)」と表現していて、印象に残る。

また、「自由」という概念については、ある場面で「自由であること」が「人間であることの意味(以上、本文中表現)」と登場人物が語る。

いずれも、後悔、自由の概念の一側面あるいは性質を言い表すのに巧みだと感じられた。

11.喜多川泰著/「福」に憑かれた男‐人生を豊かに変える3つの習慣(総合法令出版、2008年)

小説。主人公は福の神が憑いた書店主。再読。

(敬称略)

(上の11冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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