リチャード・スターク著『汚れた7人』などを読了

令和5年1月3日、次の二冊を読み終えた。

1.リチャード・スターク著、小菅正夫訳/汚れた7人(角川書店、2008年)

2.テリー伊藤著/天才の流儀 いつもの自分から抜け出す22のヒント(PHP研究所、2009年)

〈感想、メモ〉

1.リチャード・スターク著、小菅正夫訳/汚れた7人(角川書店、2008年)

ブログ執筆者にはいくつか苦手な本のジャンルがある。犯罪者が主人公の小説などがその一つである。だが、この『汚れた7人』は面白かった。乾いた文体のハードボイルド。主人公はパーカーという男で、この作品はパーカーのシリーズの7作目。ストーリーに引き込まれて比較的早い時間で読み終えた。巻末の解説においても指摘されているが、この小説は公正が巧みだと思う。

著者リチャード・スターク(Richard Stark)はブルックリン生まれの米国のミステリー作家。ドナルド・E・ウエストレイクの別名。ウエストレイクの名前でこのスターク名義で悪党パーカーのシリーズを1962年から執筆している。

2.テリー伊藤著/天才の流儀 いつもの自分から抜け出す22のヒント(PHP研究所、2009年)

原辰徳、森光子、関根勤、笑福亭鶴瓶、本木雅弘、清原和博といった著名人のエピソードが紹介される。

ブログ執筆者には関根勤と本木雅弘のエピソードが面白く感じられた。両社ともある種のストイシズムの感じられるエピソードだった。関根のエピソードは「LESSON 2 「凡才」を天才にする」の中に登場する。小堺一機とのコンビで出演した番組で難しいモノマネを求められながら、それに対応していくことで「パワーアップ(本文内表現)」していったという認識を関根本人が持っていたという話である。「無理難題(同じく本文の表現)」を成長の糧としていた様子がうかがえる。「LESSON 3 自分に素直に生きる」の中で本木のエピソードは紹介される。当時の風潮では映画化の困難さが予想された『おくりびと』の企画を長期間持ち続けたという話は以前聴いたこともあるがやはり印象に残る。

著者テリー伊藤(Terry Ito,1949~)は東京生まれ。演出家。

〈参考ページ〉

ウィキペディア テリー伊藤

(敬称略)

(上の二冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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