ラヴロックの『ガイアの復讐』の第6章の「農薬と除草剤」箇所にエピソードが紹介される人物二人

前回記事で、ジェームズ・ラヴロックの『ガイアの復讐』(中央公論新社)の第6章の「農薬と除草剤」箇所を読んだ際のブログ執筆者の連想(有吉佐和子の『複合汚染』のこと)を書いた。

「農薬と除草剤」では、パウル・ヘルマン・ミュラー、ロスチャイルドという二人の人物について触れているところがあり、印象に残る。

パウル・ヘルマン・ミュラー(『複合汚染』では「ミューラー」と表記される)は1939年にDDTの殺虫効果を発見した人である。このことでノーベル賞を受賞している(1948年)。

ラヴロックは、このDDTの殺虫効果の発見によるノーベル賞受賞ウを「(以下引用)当然のことながらノーベル賞を受賞した(引用終わり)」と書いている。

生物学者でもあるロスチャイルドと著者ラヴロックは「(以下引用)精子を生物物理学的に研究している世界でも数少ない研究者(引用終わり)」だったことで知り合ったのだとある。ロスチャイルドは、シェル社()と関わりがあった。カーソンの著書のインパクトによるメディアの動きを見たロスチャイルドの「苦悩と怒り(本文中表現)を著者は記憶していると記している。

ジェームズ・ラヴロック著、秋元勇巳監修、竹村健一訳/ガイアの復讐(中央公論社、2006年)

有吉佐和子著/複合汚染 上(新潮社、1975年)

〈関連記事 同じく「農薬と除草剤」を読んだ事の記事〉

ラヴロックの『ガイアの復讐』の第6章の最初の部分を読む

(以上、敬称略)

(『ガイアの復讐』と『複合汚染 上』はサピエ図書館の点字データを用いています。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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