タブッキ著『夢の中の夢』などを読了

令和4年10月18日、次の二冊を読み終えた。

1.タブッキ著、和田忠彦訳/夢の中の夢(岩波書店、2013年)

2.ポール・オースター著、柴田元幸訳/ブルックリン・フォリーズ(新潮社、2012年)

〈感想、メモ〉

1.タブッキ著、和田忠彦訳/夢の中の夢

この著作においてはタブッキの愛する芸術家の夢が想像により描かれる。オウィディウス、アプレイウス、ヴィヨン、ラブレー、スティーヴンソン、ランボー、チェーホフ、ドビュッシー、マヤコフスキー、フロイトらの想像された夢を興味深く読んだ。

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ラブレーが見た夢は会食の夢。読んでいて食欲を刺激される。穀物のスープ、ガチョウ料理…と続く。1532年2月にラブレーがリヨンで見た夢についてのこの作品は本作の6話目に収録される。「(以下引用)修道会を離れて(引用終わり)」とある。ラブレーはこの時期、修道会を離れて病院にいたらしい。

本書の訳者による巻末文章によると、タブッキは1943年にイタリアのピサで生まれ、2012年にポルトガルのリスボンで死去した。

2.ポール・オースター著、柴田元幸訳/ブルックリン・フォリーズ

一人称の語り手により進行する長編小説。主人公は静かに死ぬ事のできる場所を探していたと小説冒頭で語る。人からブルックリンを薦められた彼はウェストチェスターからブルックリンへ偵察しに行く。主人公の甥が古書店に勤めており、本のエピソードがしばしば描かれる。カフカやウィトゲンシュタインの話など、興味深く読んだ。政治や宗教についての登場人物らの会話も面白かった。

巻末の著者紹介によると、著者ポール・オースターは1947年にニュージャージーで生まれたとのこと。

(敬称略)

(上の二冊はサピエ図書館の点字データを用いました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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