2025年8月2日、次の青空文庫のファイルを聴き終えた。kindle版をAndroidのトークバックで聴く。
1.北大路魯山人著/伝不習乎
2.岡本綺堂著/一日一筆
3.蒲松齢著、田中貢太郎訳/五通
〈メモ〉
1.北大路魯山人著/伝不習乎
底本は角川春樹事務所のグルメ文庫「魯山人の美食手帖」。
古今の料理の比較から始まる文章。執筆当時より昔の料理を「至極簡単なもの(本文内表現)」としながら、そちらの方がより美味を持っていたと作者は言う。
再読。短い文章ながら、話が料理の技術のことにとどまらず、広い視野で語られていて興味深い。
2.岡本綺堂著/一日一筆
底本は岩波文庫の「岡本綺堂随筆集」。
「五分間」、「ヘボン先生」、「品川の台場」、「日比谷公園」の四つのエッセイが収められる。
再読であるが、今回は「ヘボン先生」と「日比谷公園」の二作が印象に残る。
「ヘボン先生」の冒頭で作者はヘボンの死去のニュースを新聞により知る。作者が十五歳の頃のヘボンの和英辞書を購入するエピソードが語られる。文の最後に「明治四十四年九月」と記されている。
「日比谷公園」では作者と友人とが暖かな日の日比谷公園を散歩する時のことが語られる。彼らはそこで二匹の犬を見かけ、その様子から作者は運命について考える。
3.蒲松齢著、田中貢太郎訳/五通
底本は明徳出版社の「聊斎志異」。
五通という南方の神についての物語。
(敬称略)
(青空文庫の制作ボランティアの方々に感謝申し上げます。)
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