江國香織の短編小説集『犬とハモニカ』などを読了

令和4年10月20日、次の二冊を読み終えた。

1.江國香織著/犬とハモニカ(新潮社、2012年)

2.成毛眞著/成毛眞の超訳・君主論(メディアファクトリー、2012年電子版発行)

〈感想、メモ〉

1.江國香織著/犬とハモニカ

短編小説集。「犬とハモニカ」、「寝室」、「おそ夏のゆうぐれ」、「ピクニック」、「夕顔」、「アレンテージョ」の6作品が収録される。不倫の顛末が描かれた「寝室」が最も印象的だった。ほか、ある夫婦を描く「ピクニック」、『源氏物語』を訳した作品「夕顔」もとても面白い。

また、ポルトガルが舞台である「アレンテージョ」は景色の描写が記憶に残る。リスボンからアレンテージョに来た二人の旅行者が描かれる。

巻末の著者紹介によると、著者江國香織(Ekuni Kaori,1964~)は東京の生まれ。

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2.成毛眞著/成毛眞の超訳・君主論

kindle版をiPhoneのVoiceOverで聴く。

成毛眞によるマキアヴェッリの『君主論』の解説。再読。著者自身の実体験も交えながら現代にも応用可能なマキアヴェッリの言葉が開設される。面白い。

この本の書かれた時期の事件もこの『君主論』に照らし考えられて語られており、興味を持って読む。民主党が政権の座に就いたこと(第二章の「君主になるための基礎工事をしておく」)、東日本大震災(「平時のすごし方が非常時に活きる」)などである。

第二章では『君主論』に述べられていることについて著者が解説を行う。今回は「目先だけでなく、遠い将来の不和についても心を配れ」が印象的だった(著者はマキアヴェッリの言う「不和」という言葉を「リスク」と広く解釈している、と書いている)。澁澤栄一ら日本の先人の言葉を引いて、『君主論』の内容が説明されている。

巻末の著者紹介によると、著者成毛眞(Naruke Makoto,1955~)は北海道の生まれ。1991年にマイクロソフト株式会社の代表取締役に就任。2000年の退社後にインスパイア(投資コンサルタント会社)を設立。

(敬称略)

(『犬とハモニカ』はサピエ図書館の点字データを用いました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

(参考ページ)

『犬とハモニカ』収録作品のタイトルの漢字・仮名表記の確認にあたり、新潮社のページを参考にさせていただいた。

新潮社 犬とハモニカ

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