クラウス・シュワブの『グレート・リセット』などを読了

2022年4月10日から12日までの3日間に以下の3冊を読み終えた。

1.クラウス・シュワブ、ティエリ・マルレ著、藤田正美訳/グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界(日経ナショナルジオグラフィック社、2020年、電子書籍版)

2.松本清張著/歪んだ複写 税務署殺人事件(新潮社、1982年)

3.今野敏著/陰陽祓い(学研、2001年)

〈感想、メモ〉

1.クラウス・シュワブ、ティエリ・マルレ著、藤田正美訳/グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界(日経ナショナルジオグラフィック社、2020年、電子書籍版)

kindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴く。

『グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界』は、「1.マクロリセット」、「2.ミクロリセット(産業と企業)」、「3.個人のリセット」という3つの部分から成る。

「緊急出版にあたって」において、この本の目的を、(COVID-19を受けて)「(以下引用)さまざま分野や領域でな何が起ころうとしているかを理解するための指標になること(引用終わり)」としている。

「1.3 社会的基盤のリセット」の中ではキッシンジャーの発言が引用される。政府がその危機に対応する能力により信頼されなければ国民が一枚岩となりえないという主張、それに加え、多くの政府が新型コロナのパンデミックへの対応に失敗したとみなされるであろうとの予測というのが彼の引用された言葉の内容。このパートは、以下のような文章で始まる。「(以下引用)歴史的に、数多くのパンデミックは社会そのものを試す試金石であった。(引用終わり)」著者クラウス・シュワッブ(Klaus Schwab)は1938年ドイツのラーベンスブルグ生まれ。世界経済フォーラムの創設者である。

2.松本清張著/歪んだ複写 税務署殺人事件(新潮社、1982年)

『歪んだ複写 税務署殺人事件』は長編推理小説。テーマも登場人物も面白い。巻末に小松伸六の解説が付される。

以下、「2」の冒頭部分の引用。「(以下引用)中央線も、八王子の方角に向かって、三鷹から武蔵境、武蔵小金井を過ぎると、よほど武蔵野の面影が強くなるのである。(引用終わり)」。この「2」において、東京の郊外の様子を背景に、男性の死体が発見される。遺体は損傷もひどく、捜査本部は被害者の特定から始めねばならなかった。

3.今野敏著/陰陽祓い(学研、2001年)

『陰陽祓い』は現代の東京が舞台となる小説。エピグラフとして『三国志』の東夷伝の引用が置かれる。登場人物による鬼道の解説が興味深かった。

(敬称略)

(『歪んだ複写 税務署殺人事件』と『陰陽祓い』はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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