前野隆司著『人生が変わる! 無意識の整え方』の再読など

2024年2月16日から20日までの期間に次の本を読み終えた。書籍4と5はkindle版をAndroidのTalkBack機能で聴く。

1.古市幸雄著/「カレーライス」の方程式 目標実現のための最速ルール41(祥伝社、2010年)

2.齋藤孝著/座右の「名言」 勇気が奮い立つ70のことば(実業之日本社、2011年)

3.島田一男著/熱海魚見坂の殺人(徳間書店、1997年)

4.ジェフリー・ディーヴァー著、池田真紀子訳/コフィン・ダンサー (下)(文藝春秋、2013年)

5.前野隆司著/人生が変わる! 無意識の整え方 身体も心も運命もなぜかうまく動きだす30の習慣(ワニ・プラス、2017年)

〈感想、メモ〉

1.古市幸雄著/「カレーライス」の方程式 目標実現のための最速ルール41(祥伝社、2010年)

著者紹介によると、著者古市幸雄は、読売新聞社編集局写真部を退職の後、米国留学、ニューヨーク州立大学アルバニー校で経営学修士号を取得。

目標達成のプロセスをカレーライスの調理に例え、行うべきことなどを開設する本である。実例として、著者自身の英語学習に関する体験談などが挙げられている(「第3章 買い物メモの作成 ―必要な要素をリストアップし、足りないものを調べる」の中の「3 私の留学を実現するために必要だった要素とは?」など)。

2.齋藤孝著/座右の「名言」 勇気が奮い立つ70のことば(実業之日本社、2011年)

多数の「名言」が選ばれて収録されている。「前書き」には、まず、良い言葉を自らのものにするためには言葉がいかに重要なものかを認識すべきであるという意味のことが書かれていて、これはブログ執筆者は忘れがちなので、記憶しておこうと思った。

シェイクスピアからは『オセロ』、ニーチェは『ツァラトゥストラ』、ドストエフスキーは『悪霊』の中の言葉が選ばれている。

3.島田一男著/熱海魚見坂の殺人(徳間書店、1997年)

主人公の語りで進行する長編推理小説。

熱海のサンビーチで見つかった遺体の身元を調べるために主人公である監察医・松平利春が浜松から熱海に呼ばれる場面から物語が始まる。

4.ジェフリー・ディーヴァー著、池田真紀子訳/コフィン・ダンサー (下)(文藝春秋、2013年)

リンカーン・ライムのシリーズ第二作の下巻。ライムらは殺人鬼コフィン・ダンサーを追う。主人公たちが魅力的であり、物語に引き込まれる。

〈関連記事 ジェフリー・ディーヴァー著、池田真紀子訳『コフィン・ダンサー (上)』(文藝春秋)を読んだ記録を含む記事〉

海猫沢めろん著『明日、機械がヒトになる』の再読など

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松尾通監修『アロエ健康法』などを読了

5.前野隆司著/人生が変わる! 無意識の整え方 身体も心も運命もなぜかうまく動きだす30の習慣(ワニ・プラス、2017年)

「無意識」に関する対談集。著者との対談の相手は、心身統一合氣道会会長・藤平信一、光明寺僧侶・松本紹圭、株式会社森へ代表取締役・山田博、東京大学医学部附属病院医師・稲葉俊郎という四人。

藤平信一との対談では、「氣を出すロボット」というタイトルの箇所が興味深かった。「氣を通わせるコミュニケーション(本文中表現)」という考え方から話が進んでいくが、ロボットと氣について、藤平が「(以下引用)その方面はまったくの素人ですが、表情などのかたちを分析して感情を読み取るといったアプローチでは、氣を通わせるのは難しいんじゃないでしょうか。(引用終わり)」という指摘をしている。この前後、「氣」と「コミュニケーション」の関係について考えさせられる、印象的な会話だった。

四番目の対談では、今回は「「みずから」と「おのずから」のあわい」というタイトルの節が印象的だった。この節は、「(以下引用)ただ、ぼくは意識、無意識という二元論的な表現は使いません。西洋的な発想に巻き込まれやすくないですか?(引用終わり)」という稲葉発言から始まる。節タイトルの「おのずから」と「みずから」というのは、稲葉が大学で倫理学を学んでいた竹内整一のことばからのものであるとのことである。

著者の前野隆司は巻末の著者紹介によると1962年山口県の生まれ。

(以上、敬称略)

(『「カレーライス」の方程式 目標実現のための最速ルール41』、『座右の「名言」 勇気が奮い立つ70のことば』、『熱海魚見坂の殺人』はサピエ図書館の点字図書で読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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