2024年2月21日から同月末日までの期間に次の三冊を読み終えた。『私の大連』はkindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴いた。
1.石津博著、石津和紀編集/私の大連(窮理堂、2021年)
2.渡辺幸一著/ロンドン金融街で学んだイギリス式仕事と人生の絶妙な知恵(河出書房新社、2004年)
3.佐藤佐太郎著/短歌作者への助言(短歌新聞社、2010年)
〈メモ、乾燥など〉
1.石津博著、石津和紀編集/私の大連(窮理堂、2021年)
編集の石津和紀による「はじめに」では、石津博の遺稿をkindle出版することについての考えなどが記されている。
年表や用語解説なども付けられていて参考になる。
著者は年表によると1926年に奉天で生まれたとのこと。
浪速町の繁華な場所についての記述があり、興味を持って読む。岸田文雄の祖父の岸田正記が出資した幾久屋百貨店などの名が挙げられている。
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『神々の乱心 下巻』(松本清張著、文藝春秋)を読んだ記録を含む記事
2.渡辺幸一著/ロンドン金融街で学んだイギリス式仕事と人生の絶妙な知恵(河出書房新社、2004年)
巻末著者紹介には、著者渡辺幸一は1950年北九州市生まれで、歌人、エッセイストとある。90年にイギリスに移住、以来、ロンドンの金融街に勤務とのこと。
イギリスと日本の企業の異なる点について書かれた第二章が興味深く感じられた。
3.佐藤佐太郎著/短歌作者への助言(短歌新聞社、2010年)
高橋順子の著作の中で挙げられていた佐藤佐太郎の歌が印象的だったので、今回この本を読む。
巻末の著者略歴によると、著者の佐藤佐太郎は、1909年生まれ、1987年死去。宮城県に生まれて茨城県に育ったとのことである。斎藤茂吉に師事したとある。
斎藤茂吉による芭蕉と蕪村を比較する文章が引用されていて、印象に残る。
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(以上、敬称略)
(『ロンドン金融街で学んだイギリス式仕事と人生の絶妙な知恵』『』短歌作者への助言との二冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
(上の画像はPlaygroundにより生成されました。令和六年八月十六日加筆)
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