真壁昭夫と中野信子の対談本『脳のアクセルとブレーキの取扱説明書』などを読了

令和5年2月26日、次の二冊を読み終えた。いずれもkindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴く。令和5年2月現在、二冊ともkindle unlimitedで利用可能だった。

1.真壁昭夫、中野信子著/脳のアクセルとブレーキの取扱説明書(白秋社、2020年)

2.樋口毅宏著/ドルフィン・ソングを救え!(KADOKAWA、2019年)

〈感想、メモ〉

1.真壁昭夫、中野信子著/脳のアクセルとブレーキの取扱説明書(白秋社、2020年)

行動経済学のバックボーンを持つエコノミスト・真壁昭夫と脳科学者・中野信子のコロナ以降の対談本。面白かった。

印象に残った点①。フィボナッチ数列が登場。フィボナッチ数列を好きな人は多いのだな、と感心した。チャーティストの中でこの数列を美しいと感じる人たちがいるのだそうだ。ブログ執筆者が思うに、これも後天的なことではないのだろうか。日常的に数字を扱う人たちがその動きの中に規則性を見出した場合、やはり美しいものを見たという感覚かもしくはほかの何かの感覚が生じるのだと思う。前提は自らの頭や手を使って計算したり考えたりしたかということではないのだろうか。規則性を見つけることができるのは経験に基づく能力があるかどうかにかかっているのではないかと思う。

〈著者が人間の成長について話す際にフィボナッチ数列を取りあげる『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』を読んだことに関する記事〉

ピョートル・フェリークス・グジバチ著『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』などを読了

印象に残った点②。「欲望」に関する部分。本編最初のパートは「強欲な人ほど所得が低いという人類の矛盾」と題されている。欲望のブレーキと所得をはじめとした様々なことの関係が解説される。興味深く読んだ。

2.樋口毅宏著/ドルフィン・ソングを救え!(KADOKAWA、2019年)

小説。2019年の世界で自殺を図った主人公トリコは1989年の世界で目覚める。所謂タイムスリップの小説で、作中にスティーヴン・キングの『11ー22ー63』でのタイムスリップのあり方にも触れられる。時間移動の原理の設定は難しいものなのだろうなと思った。

〈樋口毅宏の作品を読んだことについての過去記事〉

樋口毅宏著『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた』などを読了

中山七里著『ネメシスの使者』などを読了

(敬称略)

(上の画像はPlaygroundにより生成されました。2024年8月10日)

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