井出孫六著『石橋湛山と小国主義』などを読了

令和4年8月8日、以下の2冊を読み終えた。

1.井出孫六著/石橋湛山と小国主義(岩波書店、2000年)

2.山田豊文著/あなたの「からだ」は訴えている 症状別ビタミン・ミネラルバイブル(総合法令出版、2000年)

〈感想、メモ〉

1.井出孫六著/石橋湛山と小国主義(岩波書店、2000年)

『石橋湛山と小国主義』では石橋湛山の生い立ちや思想を読むことができ、興味深かった。彼は、生い立ちなどについては、公職追放になっていた期間に、『湛山回想』という自伝的著作で語っているそうである。

シカゴ大学でデューイに学んだ田中王堂を湛山は人生を見る眼を開かしめた恩師と記しているとのことである。

また、ジャーナリストとしての湛山の言論(「犬養・尾崎両氏に与う」などの論が展開されたことが記されている)の根底に国民主権が明らかに見ることができると著者は書く。

七つ目の章の最初の節に、日本の人口が過剰だというのは謬想であると湛山が考えているということが記されており、興味深く感じられた。

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『「明治礼賛」の正体』などを読了

2.山田豊文著/あなたの「からだ」は訴えている 症状別ビタミン・ミネラルバイブル(総合法令出版、2000年)

『あなたの「からだ」は訴えている』は種々の症状と関連するビタミン・ミネラル及びそれらを含む食材についての本である。

「はじめに」において(日付は2000年9月とある)、その年の4月に施行された「日本人の栄養所要量第6次改定」で、亜鉛やセレンなどが追加されたことが伝えられている。また、この「はじめに」では、マグネシウムに関しても、長くわが国では目標所要量が設定されていなかったことが述べられており、日本の伝統食を考えると、そのことは印象的である。

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スティーブン・フルダー、ジョン・ブラックウッド著、寺西のぶ子訳『ニンニクと健康』(晶文社)を読んだ記録を含む記事

松本光正著『やっぱり高血圧はほっとくのが一番』などを読了

森下敬一著『ガン 治す食べ物/ならない食べ物 サラリーマンの健康読本』(経営実務出版)を読んだ記録を含む記事

『戒名探偵卒塔婆くん』などを読了

ロバート・K・マレー、田中俊一著『あなたの健康寿命は食で決まる 病気を引き寄せない体のつくり方』(現代書林)を読んだ記録を含む記事

『哲学的毒舌のすすめ』などを読了

丸元淑生著『短命の食事長命の食事 ファイトケミカルが健康寿命を伸ばす』(ワニブックス)を読んだ記録を含む記事

丸元淑生著『短命の食事長命の食事』などを読了

〈関連記事 マグネシウムの人体における有益性に対する人々の認識についての記述のある勝又靖彦の著作『“陰陽の考え方”を身につけて直感力を高める』(キラジェンヌ)を読んだ記録を含む記事〉

勝又靖彦著『“陰陽の考え方”を身につけて直感力を高める』などを読了

(敬称略)

(上の二冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

〈参考ページ〉

湛山の論稿のタイトルと人名(田中王堂)の漢字表記は次のページを参考にさせていただきました。感謝申し上げます。

『石橋湛山評論集』について

ウィキペディア 田中王堂

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